1.前職での仕事内容と転職したきっかけ

前職では、日本司法支援センター(法テラス)のスタッフ弁護士として、主に都市部に居住する資力の乏しい方々を対象とした法的サービスの提供、地域包括支援センター等の関係諸機関との連携、一般の方々を対象とした法律セミナーの開催等、通常の弁護士としての業務からスタッフ弁護士ならではの業務まで幅広く対応していました。

法テラスのスタッフ弁護士は、通常の弁護士事務所で1年間養成を受けた後、全国の法テラス法律事務所に赴任します。幸いなことに、養成先の弁護士事務所でも赴任先の法テラス法律事務所でも先輩や同僚、事務局の方々に恵まれ、弁護士として数多くの経験と学びを得ることができました。
もっとも、法テラスのスタッフ弁護士は、基本的には全てのトラブル・依頼者に1人で向き合い、判断し、解決まで導くことを求められます。そのため、ご相談やご依頼を頂く皆様に、弁護士として、あるいは人間として、何らかの「価値」を提供できるような経験値と人間力を身に付けられる場に身を置きたいと思うようになったのが、転職を考えたきっかけです。

2.入所前に心配だったところ、またその心配は入所後どうだったか

弁護士としての経験値を上げるためには、1人1人の依頼者、1件1件の事件に丁寧に取り組みながら、先輩や同僚からも知見を得て独りよがりな事件処理にならないよう意識して取り組む必要があります。また、人間力を磨くためには、さまざまな人と話し、自分の世界を広げていく必要があります。そのため、転職先に選ぶ基準として一番重視していたのが、人間関係、いわゆる“風通しのよさ”でした。
入所を決めた時点では代表としか面談しておらず、事務所内の雰囲気をつかめないまま決断してしまったので、この点は非常に心配していました。しかし、弊所は“お喋り好き”な先生が多く、質問を投げかけても色んな所で最良の解決を生み出そうとしてくれるので、この心配はすぐに払拭されました。

3.現在の仕事内容とやりがい

個人のご相談者・ご依頼者の方からは、主に、離婚やお子さんの問題などの家事事件、その中でも国境をまたぐ渉外案件に数多く取り組んでいます。現在、家庭裁判所で家事調停官(非常勤裁判官)として執務していることもあり、そこで得た知見を仕事にも生かしています。また、民事信託に関するセミナーを開催し、本を出版したことをきっかけに、個人・法人の資産を未来にどのように残していくかという観点からの生前対策や、死後の紛争解決に関するご相談・ご依頼もよく頂きます。さらに、コミュニケーションスキルの1つであるコーチングを学んだことがきっかけで、法人や個人事業主の方々の契約書作成、労務問題、その他紛争トラブルをサポートさせていただく機会も多いです。繋がりのある他士業の先生方から、判例百選などでしかお目にかかれないような面白い論点の事件をご紹介いただいたり、一緒にやろうと積極的にお声がけいただいたりして、多種多様な経験を積むことができていると感じます。

ご相談者・ご依頼者の方々の特性も非常に多岐にわたっていて、人生の先輩としても日々教えてもらうことが多いです。弁護士としてさまざまな方や会社の人生に関わってお手伝いをさせて頂き、最後に感謝の言葉を頂戴したときは、やはりやりがいを感じます。

4.丸の内ソレイユ法律事務所の魅力

弊所の魅力は、なんといっても“いい先生”が多い、ということだと思います。
後輩が困っていたら必ず声をかけてくれる先生や、忙しくても質問を投げると一緒に考えてくれる先生、雑談好きな先生が本当に多いと思います。

5.今後チャレンジしたいこと

弁護士10年目を迎えて、ようやく、これまで量を積んできた経験が質に転換してきたことを実感しています。弁護士業務では、国境をまたぐ渉外案件や、資産の承継に関する相続・事業承継案件は、引き続き力を入れて取り組んでいきたいと考えています。また、家族で介護の問題に直面した実体験から、今後、医療や福祉の分野にも精通していきたいです。さらに、元々は法律よりも他の社会科学系の学問に対する興味関心が高く、大学でも研究していた経験を踏まえて、これまで学んだコーチングスキルを含むコミュニケーションの問題や心理の問題、それらが紛争解決に及ぼす影響などについて研究してみたいとも考えています。

6.応募を考えている方へメッセージ

弊所の雰囲気や良さは、実際に来て見て感じて頂くことで初めて伝わるのかなと思います。とにかく“この先生と話してみたいな”と思ったら、ぜひ応募して、私たちに会いに来てください。

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