私は、司法修習が終了した後、調剤の薬局を主要事業とする会社に７年程勤めていました。もともと薬剤師の資格を保有していたのですが、薬剤師として本格的に稼働したことがなく、実際に薬剤師としての経験を積みたかったのと、会社員として働く経験をしたかったためです。前職では、薬剤師、M＆A、IT等多くの経験を積むことができ、医療人としても、企業人としても充実した職務に従事することができたと思います。
会社に７年間務めた頃、薬剤師としても、会社員としても一定の経験値を積むことができたと感じたため、法律事務所の弁護士としての職務に従事してみたいという気持ちが大きくなってきました。そこで、転職活動を行い、ご縁もあって、丸の内ソレイユに入所することに決めました。
会社員や薬剤師としては相応の経験を積んだものの、法律事務所の弁護士としてやっていけるのか、という漠然とした不安がありました。というのも、前職ではいわゆるインハウスとして、企業内での法務は行っていましたが、直接的に訴訟に関わる機会はあまりなく、いわゆる弁護士としての経験値が乏しく、本当に法律事務所の弁護士として活躍できるのかとい不安がありました。また、企業と法律事務所との働き方も大きく異なるというイメージがあり、このタイミングでの転職は大きくリスクを伴うのではないかと感じていました。
もっとも、実際に入所をしてみるとそれらの心配は杞憂に終わりました。就職の面接の際にも感じておりましたが、所長の中里先生始め事務所のメンバーは皆さん丁寧に仕事を教えてくれましたし、困っていることがあれば相談にも乗ってくれました。職務の時間も前職のペースと大きく変わることなく、自分のペースで、無理なく働くことができており、楽しい毎日を過ごすことができています。
現在は主に、民事事件、家事事件を中心に職務に従事しています。民事事件の中でも企業法務に関してソレイユは規模の拡大に力を入れており、セミナーを中心とした積極的な営業活動を行い、顧問獲得や顧問対応に従事する一方で、離婚事件を中心に調停や訴訟等といった一般的な弁護士としての職務に従事しています。
企業法務に関しては、自身で顧問を獲得するという難しさと共に、実際に顧問を獲得できた時の満足感は他に代えがたいものと言えます。また、顧問となっていただいた企業様からのご依頼も多種多様で毎日のように何かしらご依頼をいただいており、対応に追われると共に、ご満足いただける回答をできた時は、大きな充足感を得られています。
一方で離婚を中心とした民事事件に関しては、依頼者様との関係性も深く、それだけプレッシャーも大きいのですが、事件が解決した時の満足感はとても大きく、またご依頼者様からの喜びの声はモチベーションとしてとても大きいです。
このように、大変な仕事ではありますが、それに対して得られる充足感がモチベーションとなっています。
まず何より、弁護士、事務員含め所内の雰囲気が良いことです。法律事務所はどんなに綺麗な言葉を重ねても紛争を処理したり予防の依頼を業務として受けるため、依頼内容は少なからずストレスがかかるものが少なくありません。しかし、丸の内ソレイユでは、自分1人ではなかなか解決が難しい事件でも、相談すれば事務所内で相談はもちろんのこと、共同で各領域に詳しい他の先生が担当に就いてくれる等、フォロー体制が充実しています。そのため、自分1人で抱え込むのではなく事務所全体で事件解決まで一緒に走り切ってくれます。
次いで、やりたいと思ったことは自由にチャレンジさせてもらえることです。丸の内ソレイユでは、セミナーや所内のＤＸ化等様々な取り組みが日々行われています。これらは、弁護士の人数が増加する現在において、必要な進化だと思われます。このような新しい取り組みについて、自分で興味があればチャレンジが可能です。私もセミナーや本の執筆等事件処理以外にも数多くの業務に携わっており、法律事務所とは思えないような幅広い事案に触れることができています。
現在、丸の内ソレイユでは、薬機法を中心とした企業法務案件を数多く受けています。薬機法は、国民の健康を守るために定められているとても重要な法令です。そこで、現在の経験を活かし、薬機法に関わる法規制や法改正に関わる仕事に携わりたいと考えています。
そのためにも、現在の業務をこなしつつ、知識や経験値を積み上げたいと考えています。
私のように、インハウスで弁護士としての経験値を積んでいる先生方は少なくないものと思います。そして、インハウスから弁護士事務所という転職は、まだまだ一般的な流れではないように思います。しかし、丸の内ソレイユでは、企業で働いていたということが非常に大きな武器であり、また、他方で訴訟等一般的な弁護士としての業務を学ぶ環境としてはとても良い環境だと思います。
自身の経験を活かしつつ、新しい経験もしたいという先生は、是非門を叩いてみてください。きっと明るい未来が待っています。
